安全保障貿易管理

輸出する際に、安全保障貿易管理というものが必要になります。安全保障貿易管理とは、「国際的な平和及び安全の維持の観点から、大量破壊兵器等の拡散防止や通常兵器の過剰な蓄積を防止するために、国際的な輸出管理の枠組み(レジーム)や関係条約に基づき、自国内の法令を以って、厳格な輸出管理を行うこと」と、小難しい内容ですが つまり、輸出者が、輸出した製品が兵器や兵器に使用されることがないようにきちんと管理をする事です。

例えば通常兵器、生物兵器、化学兵器の開発・製造に転用される危険性があるものについては規制をしていく必要があります。また、原子力についても同様で、核兵器不拡散条約にもとづく兵器の開発に転用されてないように管理しています。

こちらは規制も年々厳しくなり、私の会社では紙以外の製品は全て管理が必要になってきます。さて、どう管理してるかというと、設備や設備用の部品等は仕入れ先から非該当証明書や自主判定書(製造元が条例に反してないかの判定をし、書分にしたもの)を発行しそれをチェックした後社内の輸出管理部署に申請、許可が降りたら出荷、となるのですが…

仕入先も日本国内にしか売った事がない会社だったりすると、非該当証明書を提出してくださいとお願いしても「なにそれ?」なんて言われる事もしばしば。そんな時は自分達で法令を調べて自主判定するのですが、何回判定しても本当にこれでいいのかなと心配になります。勉強するといっても法令がわかっていてもすべての製品の材料や構造を知るのは無理がある気がします。各会社のノウハウ、貿易事務担当のノウハウとして蓄積していって対応をしています。同業者の貿易商社でもそのように対応していると思います。

安全保障貿易管理士とは

先に書いた「安全保障貿易管理」に関する資格で、「安全保障貿易情報センターCISTEC」が提供している民間資格です。国の公的資格ではないものの非常に権威があり、資格を持っている方はとても企業から重宝されます。 STCという試験が実施されていますが、受験者はメーカー所属の4、50代が多め、法務・輸出管理に携わる社員・管理職が受験する傾向があります。STC Expertと、STC Associateがあり、Expertのほうが上級試験です。転職の際に持っていたら有利な資格であることは間違いないです。

■STC…Security Trade Control(安全保障輸出管理)